昨日は、「出店を迷うくらいなら、早起きのコストだけ払って現場へ行こう」という、非常に合理的で潔い決断の基準についてお話ししました。

しかし、目先の損得だけで動いていると、いつの間にか「自分は一体どこへ向かっているんだっけ?」という、目的地喪失の不安に襲われることがあります。

「大きな夢はあるけれど、現実は泥臭い作業の連続」 「リーダーとして決断するたびに、誰かを傷つけていないか不安になる」

今日は、雨の中の舗装現場で泥にまみれながら、2年後の壮大なフェス主催を構想した私の1日から、「不確実な未来を切り拓くための覚悟の決め方」を共有します。

雨の舗装と「光るわたがし」。理想と現実の境界線。


今朝はまだ暗い3時半から、私は「予言者」のように未来の図面を引いていました。 キッチンカーから始まり、2年後には音楽仲間とタッグを組んで、自分たちが主催する大規模なマルシェやフェスを開催する。

「いつまでも出店者側ではなく、運営側に回ってビジネスを広げるんだ」

そんな野心的な計画を練る一方で、現実は容赦なく「今」を突きつけてきます。 外はあいにくの雨。予定していた舗装作業の段取りは崩れ、関係各所との調整に追われます。ようやく午後に雨が上がり、重い機械を動かしてアスファルトを敷き詰めながら、私の頭の中では「夜のイベントで『光るわたがし』を売ったら原価率がどうなるか」という、これまた泥臭い計算が走り続けていました。

仕事の合間、キッチンカーに遊びに来た長女が、ホットドッグを頬張って口の周りをケチャップだらけにしている姿を見て、ふと心が和みます。 「パパ、次もお仕事一緒に行きたい!」 「いやだ、パパ疲れてるから(笑)」 そんな本音のやり取りができるのも、家族という安心感があるからこそ。

しかし、一人の「表現者・経営者」に戻ると、自分への厳しさが顔を出します。 「自分が最高だと思って作ったものが、なぜこんなにまずく(不完全に)感じるんだろう」 お客様は喜んでくれている。なのに自分だけが納得できない。そんな「作り手の呪い」に囚われそうになる瞬間。

それでも私は、明日から使う名刺のデザインを指示しました。赤と白のしましま模様。未来の主催者としての、最初の一歩です。

迷いと不安を「推進力」に変える3つの思考法


大きな目標と、思うようにいかない現実の板挟みになった時に試してほしい考え方のコツです。

「蓋を開ける前」に動くための仮説思考 「どっちの選択肢が正解か」は、やってみるまで誰にも分かりません。だからこそ、「現時点での最善の予想(仮説)」を立て、まず動くことが重要です。動いた結果が予想と違えば、その時また仮説を立て直せばいい。完璧な正解を待つのではなく、仮説を更新し続けること。それが「予言者」として未来を操るコツです。

「全員は助けられない」というリーダーの覚悟 何かを変えようとすれば、必ず反対する人や、不利益を被る人が出ます。「すべての人に『ごめん』と言いながら、それでも進む」。この冷徹にも見える覚悟こそが、実は関わる人を守るための最大の責任感です。全員にいい顔をしようとすると、結局全員を共倒れにさせてしまいます。

「自分の成果が信じられない」のは成長のサイン 自分が作ったものを「不完全だ」と感じるのは、あなたの「理想」が今の「技術」よりも一段高い場所にある証拠です。そのギャップこそが、次への改善のエネルギーになります。「まずい」と感じる自分を卑下するのではなく、「もっと良くなる伸びしろを見つけた」と脳内で翻訳しましょう。

「予言者」として、明日の現場を褒め称えよう。


一日の終わり、私は自分の読みが当たったことを「予言者として褒めろ」と冗談めかして笑いました。 でもそれは、単なる自慢ではなく、不確実な世界で必死に仮説を立て、自分の足で立ち続けようとする自分への、精一杯の励ましだったのかもしれません。

明日は、81トンという大規模な舗装工事が待っています。 ダンプ3台体制のピストン輸送。複雑な段取り。 でも大丈夫。今日の雨が、明日の地を固めてくれたはずです。

皆さんの明日が、誰かに謝る勇気と、自分を信じる強さを持ち合わせられる一日になりますように。

それでは、また明日!