【プロ意識の法則】相手によって仕事の質を変えていないか? なあなあなチームを劇的に変える「ピリつき」のデザイン
昨日の「先読みの決断」の先に待っていた、内省の朝
昨日は、接近する台風のニュースを前に「先読みの力」でいち早く予測休業を決断し、人生の回転率を上げるお話をお届けしました。トラブルを先回りして回避し、大切な人との安全な時間を確保する心地よさ、日常のテンポに馴染んでいるでしょうか。
しかし、嵐が去って日常のアンサンブルに戻ったとき、私たちはまた別の「淀み」に直面することがあります。 「相手が身内だから、あるいは小さな案件だからと、無意識に仕事の手を抜いていないか?」 「みんなで集まるミーティングの場が、ただの現状維持や傷のなめ合いの場になっていないか……?」
今日は、録音を聴き返して突きつけられた「音楽クオリティへの猛烈なフラストレーション」と、ドロドロの足元を一瞬で固めた現場での大胆な方針転換。そして、午後に娘と開いた一冊の絵本の世界。これらを一本の強力な軸で繋ぎながら、チームの「なあなあ」を打破し、どんな打席でも常に100点満点のパフォーマンスを叩き出すための「プロ意識の磨き方」を共有します。
子ども相手の甘えと、地盤を一瞬で固める決断力
今日という日は、昨日行った演奏の録音を聴き返す、少し耳の痛い朝から始まりました。 スピーカーから流れてくる、どこかか細く、キレを欠いた自分たちの音。私は強いフラストレーションと共に、深い内省に沈んでいました。今回の観客が小さな子どもたちだったからか、メンバーのどこかに「これくらいでいいや」という甘えがなかっただろうか。
「相手が子どもだろうが大人だろうが、観客によってクオリティが変わるようではプロとは言えんやん」
私の哲学はシンプルです。「個人の技術を上げるための練習は、自宅で一人でやってくるもの。全員が集まる合奏(リハーサル)の場は、お互いの音をぶつけ合って、さらに高いレベルへと『上昇』するための場所であるべきだ」。 それなのに、今のチームはその前提すら共有できていない。なぜ私は本番前、あえてチームに危機感を与えなかったのか。「いつもなら、ピリッとした緊張感の風を吹かせるのに……」。仲間の顔色を伺って、最適な緊張感をデザインできなかった自分自身のリーダーシップにも、静かな怒りを感じていました。
そんな張り詰めた思考のまま向かった日中の現場では、シビアな現実が待っていました。 目の前の軟弱な地盤を見た瞬間、私は当初の計画をその場で白紙に戻しました。 「予定していた砕石の搬入はすべてキャンセル。今すぐ、驚くほどの量の土壌改良材を手配して、一気に地盤を安定させるぞ」
関係各所へ電話を入れ、工期を組み替え、一瞬で強固な土台を作り出す大胆な舵取り。ドロドロの足元をそのままにしない決断力を下しながら、私は思いました。「これと同じ強烈なアプローチを、今の音楽チームにも持ち込まなければならない」と。
ギスギスした心を優しく溶かしてくれたのは、午後に娘と一緒にページをめくった『えっちゃんとキツネの物語』の絵本でした。 絵本の中のキツネは、相手を騙そうと必死に知恵を絞ります。でも、隣にいる娘は「キツネさん、本当は仲良くなりたいんだよね」と、物語の奥にある純粋な本質を抜いて見せました。
夜、家族で温かい食卓を囲みながら、私の視界はすっきりと開けていました。 相手が誰であれ、目の前のステージに全力で命を吹き込む。もっと観客をアッと驚かせるようなエンタメ演出を企画しよう。演奏の手が空いているメンバーには、新しい打楽器を渡してサウンドに厚みを加えよう。 チームの「ぬるま湯」を嘆く前に、私が最高のステージのプロデューサーになればいいのだと、娘の笑顔を見つめながら固く決意した夜でした。
「なあなあ」の連鎖を断ち切り、圧倒的な成果を出す3つのプロ意識
チームのクオリティが下がっていると感じたり、自分の仕事の基準をもう一段引き上げたい時に試してほしい考え方です。
- 「観客(相手)」によって、仕事の打率を変えない 「この案件は予算が少ないから」「身内の仕事だから」と言い訳を作った時点で、プロとしての成長は止まります。どんな相手、どんな小さな打席であっても『自分の最高傑作』を届けるという絶対的な基準を持つこと。その姿勢こそが、あなたの市場価値を裏から支える最強のブランドになります。
- 集まる場(会議・合奏)を「上昇の場」と再定義する 事前の準備や個人の宿題を、みんなが集まる場に持ち込んではいけません。「一人でできることは終わらせておき、集まった時は掛け算でクオリティを上げることに集中する」。このルールをチームで徹底するだけで、無駄な時間は消え去り、驚くほどのスピードで成果が出始めます。
- 「心地よいピリつき(緊張感)」をあえてデザインする 全員が優しいだけの「なあなあな環境」は、一見居心地が良いですが、確実にチームを弱体化させます。リーダーは、時にはあえて耳の痛い正論を伝えて「心地よいピリつき(適度な緊張感)」の風を吹かせる役割を引き受けましょう。その適度な負荷が、メンバーの眠っていた当事者意識を呼び覚まします。
明日は、朝一番で「土台を固める」ための朝
「パパ、キツネさん最後は優しくなれてよかったね」 絵本を読み終えた娘の満足そうな寝顔。物語の本質をまっすぐに捉える彼女の瞳に恥じないよう、私も自分のステージで、常に本質を追求する背中を見せ続けたいと思います。
さて、明日の朝一番は、現場の土台を強固にするための改良材の手配と、スケジュール変更の最終調整が待っています。予定がずれた仲間へのリマインドも先回りして完璧に終わらせるつもりです。
そして、次の週末のイベントに向けて、観客を巻き込んで全員で大盛り上がりできる、新しいエンタメの演出案をノートに書き留めながら、今夜はベッドに入ります。
皆さんの明日が、誰かの甘えやぬるま湯の空気に流されることなく、自分自身の「最高の基準」を堂々と貫き通せる、誇らしい一日になりますように。
それでは、また明日!
