昨日の「ワクワクする進化」の裏で、突然やってきた予定変更

昨日は、現状維持のぬるま湯を飛び越え、水道ホースとデジタル映像を掛け合わせた子ども向けの自作楽器ワークショップという、遊び心あふれる「進化の仕込み」についてお話ししました。誰かを本気にさせるには、正論よりもワクワクするエンターテインメントを提示する。そんな前向きなエネルギーをお届けしましたね。

しかし、自分の頭の中でどれほど完璧な段取りを組み立てていても、他人の行動や世の中の混雑といった「予測不可能な不確定要素」によって、一瞬でスケジュールを狂わされることがあります。 「楽しみにしていた週末の予定が、相手の都合で急にリスケになってしまった」 「人混みや長い行列に巻き込まれると、どうしても心の余裕がなくなってイライラしてしまう……」

今回は、楽しみにしていた友人家族とのバーベキューが、まさかの『夢の国への旅行』と重なって急遽リスケになった事件と、過去にその夢の国で妻と大喧嘩をやらかした苦い思い出。このエピソードを一本の強力な軸で繋ぎながら、思い通りにいかない状況でも冷静さを保ち、スマートに主導権を握り直すための心の整え方を共有します。

夢の国での大爆発と、天才マーケターの誤算から学ぶこと

今日という日は、週末のスケジュール帳を前にした、苦笑いから始まりました。

今月半ばに計画していた、友人家族を招いてのホームバーベキュー。お肉や段取りの準備を進めようと連絡を取ったところ、なんと先方の「ディズニーランドへの家族旅行」の日程と完全に重なっていることが発覚したのです。 「あちゃー、これは段取りの再調整が必要だな」

そんな予定変更の連絡を見つめているうちに、私の脳裏には、かつて妻と行ったその「夢の国」での、苦くも今となっては笑える大喧嘩の記憶が呼び覚まされました。

何を隠そう、私は「人混みが大嫌い、並ぶのも大嫌い、おまけに絶叫マシンも大嫌い」という、夢の国の対極にいる人間です。 あの時も、ただでさえ人酔いしそうな混雑の中、妻がチケットを持たないまま長蛇の列の最後尾に並んでしまった瞬間、私の脳内アラートが鳴り響きました。 「チケットも無いのに、なんでこの列に並んどんや……!」 さらに追い打ちをかけるように、私の苦手な絶叫系アトラクションだとは知らされずに、延々と長い行列に並ばされたことで、ついに私の堪忍袋の緒が切れました。 「もう無理、俺は帰る!」

当時は感情を爆発させてしまいましたが、今ならロジカルに分析できます。私が怒ったのは、人混みのせいだけではありません。「事前のリサーチ(段取り)が不足したまま、不確定要素の海に放り込まれたこと」へのストレスだったのです。

日中、ビジネスの市場調査をしていたとき、ある面白いニュースに目が留まりました。数々の有名なテーマパークを劇的に再建してきた天才マーケターでさえ、ゼロから全く新しい自然派テーマパークを立ち上げる挑戦では苦戦を強いられている、という分析です。 「なるほどな。すでにある仕組みを1から10へと良くする能力と、何もない場所にゼロから新しい空間を創り出す能力は、全く別物なんだ」

それは、私自身の生き方にも通じる発見でした。 本業の現場では、少々の雨予報を先読みし、少量の資材手配に融通の利かない監督とのタスクがあっても「よし、この雨なら逆に強行突破で決決してしまおう!」と、電話一本で冷徹に段取りを組み替えることができます。これは「既存の仕組みを回す」のが得意だから。 けれど、プライベートの予定変更や、予期せぬ人混みという「ゼロベースの不確定要素」に対しては、ついつい心が乱れてしまう。

思考の句読点として自分の名前を小さく呟きながら、私は思いました。 他人の予定や混雑に振り回されてイライラするのをやめよう。思い通りにいかないことすらも、新しい段取りを組み立てる「ゲーム」として楽しめばいいのだ、と。

不確定要素に振り回されず、大人の余裕を保つ3つの感情コントロール術

スケジュールが狂ったり、苦手な環境でストレスが溜まりそうになったりした時に試してほしい考え方です。

  1. 「苦手な空間」に入る前に、徹底的な事前契約を結ぶ 人混みや行列など、自分がストレスを感じる場所へ行くときは、事前に「チケットはネットで買う」「このルートで回る」というルールを同行者と共有しておきましょう。不確定要素をあらかじめ「仕組み」で潰しておくことが、無駄な衝突を避ける最大の防衛策になります。
  2. 「1から10の脳」と「0から1の脳」を使い分ける 仕事のトラブル対応(1から10)が得意な人ほど、プライベートの想定外のトラブル(0から1)にパニックになりがちです。有名テーマパークの再建の例のように「得意分野が違うだけ」と割り切り、予定が狂った時は「さあ、ここからどう新しく組み立てようか」と、クリエイティブな脳に切り替えましょう。
  3. リスケや予定変更は「極上の果実」を育てるための時間にする 楽しみにしていたBBQが延期になったなら、それは「さらに美味しいお肉をリサーチする時間が増えた」と捉えてください。私が過去、周囲に何を言われてもコツコツと地味な投資を続けて大きな資産の果実を実らせたように、お預けを食らった時間こそ、中身をさらに成熟させるチャンスになります。

明日は、少々の雨の中で「小さな決断」を実行する朝

「パパ、次のバーベキューのときは、お庭にピカピカ光るかき氷の機械も準備しようよ!」 夜、予定変更を伝えた娘たちが、むしろ次の開催に向けて楽しそうに新しいアイデアを提案してくれました。子どもたちの持つ、この圧倒的な「今を楽しむ柔軟さ」こそ、私が一番見習うべき師匠かもしれません。

さて、明日の朝は、私の読み通り「少々の雨」の中、手配した少量の資材を使って舗装の現場をバシッと決行する予定です。融通の利かない監督との小さな交渉ごとも残っていますが、感情は引き算して、スマートにケツを持って終わらせてきます。

そして、空いた時間には、音楽グループのYouTubeチャンネルで今どんなコンテンツがトレンドなのか、次の仕込みのためのリサーチに没頭するつもりです。

皆さんの明日が、誰かの都合や予期せぬ渋滞に心を乱されることなく、どんな変化も「最高のゲーム」に変えて、軽やかに笑い合える一日になりますように。

それでは、また明日!