昨日の「無限増殖」のワクワクと、深夜に届いた「請求書」

昨日は、娘が勝ち取った「100点のテスト」の喜びに浸りつつ、多肉植物のビジネスチャンスやキッチンカーの新戦略など、未来が無限に広がっていくような高揚感をお話ししました。自分の手の届く範囲をアップデートしていく楽しさは、何物にも代えがたいエネルギーになりますよね。

しかし、一晩明けて私を待っていたのは、静まり返った深夜の天井でした。 「なぜか夜中の1時や2時に目が覚めて、そこから眠れない……」 「やりたいことは山ほどあるのに、体がアラートを鳴らしている気がする」

今日は、マルチタスクな日々が引き起こす「中途覚醒」の悩みと、子供に教えた『豊かさの基準』。そして、組織の停滞を打破するために私が気づいた「自分をボトルネックにしない方法」について、心穏やかに分かち合いたいと思います。


ストレスの正体と、子供に教えた「基準」の持ち方

午前2時。暗闇の中でスマホを叩き、「中途覚醒 ストレス」と検索している自分がいました。 会社経営では800万円もの利益をどう動かすかという大きな決断が迫り、楽団では定期演奏会のプログラム入稿が目前。さらには、100万円以上投じたセキュリティシステムが動いていなかったというトラブルまで発覚……。

「ああ、俺、知らず知らずのうちに抱え込みすぎていたな」

そんな重たい頭を抱えたまま、午後は子供たちを連れて友人の家を訪ねました。 広い我が家に慣れている娘が、ふと「ここ、狭いね」と無邪気に口にします。私は慌てて、でも優しく彼女に伝えました。

「よそのお家が狭いんじゃなくて、パパが会社を頑張っているから、うちは特別に広いんだよ。だから、よそへ行って狭いって言っちゃだめだよ」

物事の基準は一つじゃない。自分が持っている「当たり前」は、誰かの「特別」かもしれない。娘にそう説きながら、私は自分自身にも言い聞かせていました。 楽団の運営も同じです。「なんでみんなもっと動いてくれないんだ」と憤る前に、私の「当たり前」を押し付けていなかったか。そして、何より私が「全ての最終決定者」として君臨しすぎて、周囲の動きを止めて(ボトルネックにして)いなかったか。

深夜の静寂は、私の「やりすぎ」を教えてくれる、少し苦い、でも必要なフィードバックだったのです。


脳のメモリを解放し、チームと自分を自由にする3つのコツ

「責任感が強すぎて眠れない」「自分がいないと回らない」と感じているリーダーへ贈る知恵です。

  1. 「担当者」と「最終承認者」を明確に分ける あなたが全ての作業をチェックしようとすると、組織は停滞し、あなたの脳はパンクします。「この工程まではAさんが責任を持つ」「BさんがOKなら進めていい」と、権限を細かく切り分けましょう。 あなたの役割は、最後の最後、本当に重要な場所で「判を押す」だけに絞るのです。
  2. 「相対的な視点」を常に持ち歩く 娘に教えた「うちが広いだけ」という考え方は、ビジネスや人間関係の特効薬です。イライラした時は「相手がダメ」なのではなく、「自分の基準が、今の状況に対して特殊なのかもしれない」と一旦置いてみる。これだけで、深夜に脳を駆け巡る「怒りのリピート」を止めることができます。
  3. 「第三の場所」で呼吸を整える(音の通り道を作る) トロンボーンの演奏で「息が通る角度」が大事なように、人生にも息抜きの角度が必要です。仕事でも家庭でもない、夜の2時間だけ音楽に没頭できるような「プライベートな練習場」を作る。「生産性」から離れて、ただ「自分を鳴らす」時間を持つことが、最高の中途覚醒対策になります。

明日は、指揮者と「未来の設計図」を語り合う朝

「夜中の2時に目が覚めるのは、それだけ人生を全力で生きている証拠だ」 ……なんて、自分を甘やかしてあげることも時には必要かもしれません。

さて、明日は楽団の指揮者である相棒と、今後の方向性についてじっくり話し合う予定です。現状維持で満足するか、さらなる高みを目指すか。 まずは、私自身の「息の通る角度」を整えてから、対話に臨もうと思います。

皆さんの明日が、誰かの基準に振り回されることなく、自分自身の心地よいリズムで羽ばたける一日になりますように。

それでは、また明日!