昨日は、娘に読み聞かせた鳥の物語から、複雑な社会を生き抜くための「飛ぶための基本」を再確認するお話をお届けしました。高く飛ぶことばかりに囚われず、まずは自分の羽の状態と、餌の場所を見極める。そんなシンプルな視点が、大人を救ってくれるのでしたね。

しかし、一晩明けて空へ飛び出した私を待っていたのは、穏やかな追い風だけではありませんでした。 「仕事のトラブルや金銭的な損失で、心が折れそう……」 「大切にしたいはずの家族との時間に、イライラを持ち込んでしまう」

今日は、**投資での手痛い損失と、その直後に感じた「死ぬ間際に持って行くものリスト」**のエピソードから、どんな嵐の中でも自分を見失わないための「心の着地点」について、一緒に考えてみましょう。


20万円の損失と、学校への「15分の散歩」

今日、私の投資用モニターには、冷酷な赤い数字が並んでいました。 「……20万円、負けたな」

一瞬、頭に血が上り、その後の予定すべてをキャンセルして画面に噛り付きたい衝動に駆られました。しかし、ふと視線を上げると、そこにはランドセルを背負った娘たちの姿がありました。

私は深呼吸をして、モニターを閉じました。そして、彼女たちを学校まで送るための、いつもの15分の散歩に出かけたのです。朝の澄んだ空気、道端に咲く花、他愛もないお喋り。そこで私は、自分でも驚くような言葉を口にしていました。

「子供と一緒に歩くこの瞬間は、多分、死ぬ間際に持って行くものリストの1個やろうな」

45歳にして、ようやくその「真理」に気づけた自分。その瞬間、画面上の20万円という損失が、不思議と「ちっちゃなこと」に思えてきたのです。

もちろん、現実はシビアです。資材の値上げ交渉や、連休前のタイトな納期調整など、仕事の電話は鳴り止みません。でも、夕食には家族を連れて、趣味の楽団の打ち上げ候補である某居酒屋へ「下見」という名の食事に出かけました。

「パパ、ミスターなドーナツが食べたい!」という娘たちのわがままに、「パパが買ってきたドーナツがあるだろ! もうあげないからパパとママで食べるぞ!」なんて冗談でやり返す。そんな賑やかな食卓の中にいると、午前中の赤字すらも、長い人生のスパイスの一部に思えてきたのです。


「大きなストレス」に飲み込まれず、心の平穏を守る3つのコツ

不測の事態や損失で心がパンクしそうな時、試してほしい知恵です。

  1. 「死ぬ間際に持って行きたい記憶か?」を問う 今、あなたを苦しめているその問題は、人生の最期に思い出すことでしょうか? 多くの仕事上のトラブルや金銭的な増減は、実はリストの圏外です。「学校への送り迎え」や「家族と囲む夕食」をリストの最上位に置くと決めるだけで、日常のトラブルは驚くほど相対化されます。
  2. 「ちっちゃなこと」とあえて口に出す 大きな損失や失敗があった時こそ、独り言で「まあ、ちっちゃいことやな」と言ってみてください。脳は言葉に引っ張られます。深刻な事態をあえて「些事」として扱うことで、冷静な判断力を取り戻し、本当に大切な人との時間に悪影響が出るのを防げます。
  3. 「下見」という名目で公私を融合させる キッチンカーの運営やイベントの企画など、多忙な中で時間を生み出すには、「視察」や「下見」に家族を巻き込むのがコツです。仕事の準備をしながら家族との思い出も作る。「どっちつかず」ではなく「一石二鳥」と捉えることで、義務感は「楽しみ」に変わります。

明日は、現場の「地盤」を確かめに行く朝

「パパはね、君たちと一緒に歩くのが幸せなんだよ」 そう照れずに伝えられた自分を、今日は少しだけ褒めてあげようと思います。

さて、明日は朝から現場に立ち、新しい舗装工事の見積もりのための打ち合わせが待っています。 20万円の損失を「授業料」に変えるくらいの粘り強い交渉と、でも心には今朝の散歩の爽やかさを携えて。

皆さんの明日が、数字には表れない「本当の資産」に気づける、豊かな一日になりますように。

それでは、また明日!