昨日は、格差社会という不条理な現実を前に、それでも「にゃあ」と情けない声を出しながらでも一歩ずつ進む「継続の美学」についてお話ししました。格好悪くても打席に立ち続けること、それが大人に許された唯一の魔法でしたね。

しかし、一晩明けて、戦う経営者である私たちが直面するのは「そもそも、どうやって飛べばいいんだっけ?」というもっと根本的な問いです。 「目先の数字やトラブルに追われて、本来の目的を見失っている」 「子供には『自由に飛べ』と言いながら、自分は地面を這いずり回っている……」

今日は、朝の静かな時間、娘に読み聞かせた「鳥の物語」と、探し物で始まる慌ただしい日常。この何気ない風景から、パンパンになった脳をリセットし、再び「高く飛ぶ」ためのシンプルな知恵を共有します。


「餌の探し方」を教えながら、自分に言い聞かせていた朝

今朝の我が家は、いつもより少しだけ静かな始まりでした。 最近の私は、資材の高騰や組織の不協和音、さらには家族間の信頼トラブルといった「荒波」の中にいて、無意識に自分の名前をマントラのように唱えて自分を保つような、少し余裕のない日々を過ごしていました。

ところが今朝、ふと手にした絵本を娘に読み聞かせているとき、不思議な感覚に包まれたのです。

「それから、上手な飛び方とか、餌の探し方とか、いろんなことを習いはよ……」

物語の中の小鳥たちが、親鳥から「生きる術」を教わっている場面。それを声に出して読んでいるうちに、私はいつの間にか、娘ではなく「自分自身」に語りかけていることに気づきました。

「上手な飛び方」。それはビジネスで言えば、無駄な摩擦を避けて効率よく成果を出すこと。 「餌の探し方」。それは、キッチンカーの新しい可能性や、投資のチャンスを見極めること。

複雑な戦略や、ドロドロした人間関係の調整に明け暮れる毎日の中で、私は「生きるための基本」を忘れていたのかもしれません。

「白いの添えてって言ったのに!」

そんな私の感傷を遮るように、出かける準備をしていた娘からの、生活感あふれる鋭い一言が飛びます。探し物が見つからない、コーディネートが思い通りにいかない……そんな「日常の小さなノイズ」こそが、実は私を「戦場」から「居場所」へと引き戻してくれる、最も確かな手応えなのだと感じた瞬間でした。


「思考のノイズ」を消し、再び羽ばたくための3つのコツ

やるべきことに追われ、空の飛び方を忘れそうになった時に試してほしい考え方です。

  1. 「読み聞かせ」で脳の周波数を切り替える 経営の数字や業界のトラブルで脳がカチカチに固まった時こそ、あえて子供向けのシンプルな物語を「声に出して」読んでみてください。専門用語ではない、平易で美しい言葉を口にすることで、脳がリセットされ、複雑な問題に対する「シンプルな解決策」がひらめきやすくなります。
  2. 「基本のキ」を自分に再確認させる 「上手な飛び方」を知っているか? 「餌の場所(価値の源泉)」を忘れていないか? 難しい経営戦略を練る前に、この2点だけを自問自答してみてください。多くの悩みは、この基本を疎かにして「高く飛ぼうとしすぎる」ことから生まれます。
  3. 「朝のルーチン」から執着を外す 最近まで私が無意識に繰り返していた「自分自身の名前を唱える癖」が、今朝は消えていました。これは、今この瞬間の「読み聞かせ」や「探し物」に集中できた証拠です。特定の思考パターンに固執しなくなった時、心には新しい風が吹き込み、再び高く飛ぶための余白が生まれます。

明日は、自ら「空」へ飛び出す月曜日の朝

「上手な飛び方を習うんだよ」 娘に教えたその言葉通り、明日はまた新しい一週間という空へ飛び出す日が始まります。

現場の地盤を整え、新しい材料を吟味し、そしてキッチンカーの窓を開ける。 一つ一つの作業を「習いたての小鳥」のような新鮮な気持ちでこなしていけば、今日読み聞かせた物語のように、きっと素晴らしい景色が見えてくるはずです。

皆さんの明日が、過去の失敗や未来の不安に羽を押さえつけられることなく、軽やかに空を舞える一日になりますように。

それでは、また明日!