昨日は、潮風に吹かれながら子供たちと貝殻を拾い、仲間たちと特大の串焼きを囲むという、五感が喜ぶ休日をお話ししました。理屈ではなく「ワクワク」で人を巻き込むリーダーシップの形、少しだけ心に届いたでしょうか。

しかし、一晩明けて日常のタスクに戻ると、現実は甘い香りのBBQソースばかりではありません。 「話し合いはしているのに、結局何も決まらない」 「メンバーの温度差にイライラして、つい言葉が尖ってしまう……」

今日は、「吹奏楽はカレー作りと同じだ」という独自の音楽哲学と、物事を『ふわっと』させて逃げる組織への一石。この二つから、仕事や趣味のチームを「最高の一皿」に仕上げるための知恵を共有します。


「肉のないカレー」を出すわけにはいかない

今日、私はある会議の席で、吹奏楽の演奏バランスについて熱弁を振るっていました。例えに出したのは、みんなが大好きな「ビーフカレー」です。

「いいか、メロディが聞こえないのは、ビーフカレーに肉が入っていないのと一緒や」

どれだけ良い野菜(伴奏)を揃えても、主役の肉(主旋律)が埋もれていたら、それはカレーとは呼べない。逆に、一部のパートだけが突出して吹くのは、スパイスを塊のまま放り込むようなもの。食べる人は驚いて、全体の調和を壊してしまいます。 そして何よりシビアなのは、素材そのものの質です。 「食材(演奏者)が傷んでいたら、どんな名シェフでも不味い料理しか作れん」 厳しい言葉かもしれませんが、最高のパフォーマンスを目指すからこそ、私は「個」の責任にこだわりました。

そんな私の熱量とは裏腹に、組織の議論はどこまでも「ふわっ」としています。 新メンバーの参加を誰が判断するのか、技量はどう測るのか……。 「みんなで相談して」「パートの意見を尊重して」 一見聞こえの良い言葉は、私には「責任の所在をうやむやにする逃げ道」に見えてなりませんでした。

「ふわっとしとるけん、物事が決まらんのや」

独り言のように自分の名前を唱えながら、私はパンパンになった脳をリセットすべく、不調だった車のメンテナンスに走りました。エアコンのガス漏れを疑い、すぐさま修理を手配。 組織の淀みはすぐには直せなくても、目の前の機械なら自分の判断一つで「快調」に戻せる。その確かな手応えが、今の私には一番の救いでした。


チームを「最高の一皿」に変える、3つの戦略的スパイス

周囲の「なあなあ」に疲れ、自分だけが空回りしていると感じた時に試してほしい考え方です。

  1. 「カレーライス理論」で役割を可視化する チームの現状を料理に例えてみましょう。「今の私たちのプロジェクト、肉(主役)は誰?」「スパイス(個性)が強すぎて、素材の味が消えていないか?」と言語化することで、抽象的な不満が「具体的な調整案」に変わります。
  2. 「ふわっとした合意」を「誰が」で締め直す 会議で「検討します」という言葉が出たら、すかさず「で、最終的に『誰が』判断を下しますか?」と問いかけてみてください。責任の所在を一点に絞るだけで、停滞していた物事は驚くほどのスピードで動き出します。
  3. 「ガス漏れ」は放置しない キャンピングカーのエアコン不調を即座に直したように、小さな違和感は「その日のうちに」対処するのが鉄則です。人間関係のモヤモヤも、機材の不調も、放置すればするほど修理費(コスト)は高くつきます。「即断即決」こそが、最大のリスク管理です。

明日は、地盤を平らにならす「整地」の午後

「パパ、お月様が動いてる!」 夜、無邪気に夜空を見上げる子供たちの声に、組織運営で尖りきった心がスッとほどけていきます。彼女たちにとっては、パパがどんな議論に勝ったかよりも、隣で笑っていることの方がずっと重要なんですよね。

さて、明日はお昼から、ある広大な敷地の「整地作業」に向かいます。 デコボコした地面を平らにならしていく作業は、どこか今の私の心境とも重なります。 まずは自分の足元から、しっかりと整えていこうと思います。

皆さんの明日が、曖昧な言葉に振り回されることなく、自分なりの「究極のレシピ」を信じて進める一日になりますように。

それでは、また明日!