【キャパオーバーの処方箋】110個のミスを「新メニュー」に変える、折れないリーダーの転換思考
昨日は、雨の中の舗装現場で泥にまみれながらも、2年後の「主催フェス」という壮大なビジョンを描くお話をしました。「不確実な未来に、仮説を持って一歩踏み出す」という覚悟。それはリーダーにとって、暗闇を照らす灯台のようなものです。
しかし、灯台を見つめて歩いていても、足元の石に躓くのが人生の常。
今朝の私は、ビジョンどころではない「現実の濁流」に飲み込まれていました。
「大事な伝票が見当たらない」
「冷凍保存していたはずのパンが、110個すべて解凍されている」
次々と舞い込むトラブルに、自分のキャパシティが悲鳴を上げる。今日は、そんな「限界を超えたとき」に、怒りを創造性に変え、ピンチをチャンスへ書き換えるための知恵を共有します。
「ポンコツ案件」の波を、「新メニュー」の風に変える。
今日という日は、私の忍耐力を試すテストのような幕開けでした。
朝から頭を抱えていたのは、紛失したはずの伝票問題。自分のせいではないトラブルの尻拭いに追われ、心の中では「せっかく積み上げたキャパの上に、余計な案件を放り込まないでくれ!」という、やり場のない憤りが渦巻いていました。
そんなイライラの絶頂で、さらに追い打ちをかける事件が発生。
キッチンカー用のパン110個が、手違いで解凍されてしまったのです。本来なら「大損害だ」と頭を抱え、犯人探しをしてもおかしくない場面。
しかし、その瞬間、私の脳内で何かがカチリと音を立てました。
「……いや、これはチャンスやな。」
いつものホットドッグだけじゃない、新しい「甘いメニュー」を作る最高の実験台が110個も目の前にある。ジャムパン、フレンチトースト、アイスを添えたデザートパン。
「ロス(損失)」だと捉えればただの悲劇ですが、「試作(投資)」だと捉え直した瞬間、現場は一気にクリエイティブな開発室へと変わりました。
夜、家族との食卓。「パパ、1番に可愛いのは誰?」と聞く娘たちに「(次女)!」と即答して笑いを誘い、「ヤバイという言葉は使わないようにしよう」と言葉の美しさを説く。
仕事での荒波を、家庭という港で穏やかに整える。そんな「切り替え」の大切さを、身を以て感じる一日でした。
「限界突破」した心を救い、ピンチを資産に変える3つのステップ
トラブルが重なり、自分を見失いそうな時に試してほしい「思考の整理術」です。
「ピンチはチャンス」を脳に強制プログラミングする
想定外のミスが起きたとき、最初の5秒で「これで何ができるようになるか?」を自問してください。110個のパンが解凍されたなら、それは「110回の失敗が許される研究開発」の始まりです。損失を「授業料」と呼び替えるだけで、脳は攻撃モードから創造モードへ切り替わります。
「自分のキャパ」を言語化して境界線を引く
「今はキャパがいっぱいだ」と感じることは、決して無能ではありません。むしろ正確な現状把握です。周囲への不満が溜まったときは、「自分ばかりが……」と溜め込まず、「今の自分のリソースは〇〇で埋まっている」と周囲に事実として開示しましょう。言葉にすることで、感情の爆発を防げます。
「言葉の解像度」を上げる
今日、子供たちに「ヤバイという言葉を使わない」と教えたように、自分の感情にも解像度の高い言葉を使いましょう。「ムカつく」を「責任の所在が不明で不安だ」に、「最悪だ」を「予想外のコストが発生した」に。言葉を丁寧に選ぶことは、思考をコントロールすることに直結します。
110個の「甘い誘惑」とともに、週末の現場へ。
一日の終わり、私は土曜日の出店を心待ちにする子供たちの声を聞きながら、解凍されたパンから生まれる「新メニュー」の完成図を思い描いていました。
ビジネスの知見(参入障壁の話)や、コストコの驚異的な価格設定に驚かされることもありますが、最後は「自分の手元にあるリソースをどう調理するか」です。
明日は、経験の浅いスタッフをどう配置するか、現場のパズルを組む仕事が待っています。
でも、110個のパンを笑顔に変える準備ができた今の私なら、どんな現場のトラブルも「面白いスパイス」に変えていける気がしています。
皆さんの明日が、目の前の「困った出来事」を、未来の「美味しいメニュー」に変えられる一日になりますように。
それでは、また明日!
