〜 極寒の現場で感じた「違和感」の正体 〜
昨日は、慌ただしい日常の中でも自分なりのリズムを刻む大切さについてお話ししました。しかし、リズムを刻もうとしても、容赦なく吹き付ける「外圧」に心が折れそうになる日もありますよね。

今日、私は身を切るような寒風が吹き荒れる工事現場に立っていました。資材の手配、人員の調整、鳴り止まない電話。そんな「戦場」のような日中と、夜の「家族との合唱」というあまりにも対照的な二つの時間を行き来する中で、ある共通する「問い」が浮かび上がってきました。

それは、「私たちは、誰のために『良い顔』をしているのか?」という問いです。

「数値」を整えるよりも「在り方」を整える


今日は朝から、二箇所の舗装工事の指揮を執っていました。強風で体温が奪われる中、頭をフル回転させて大型案件の段取りを組みます。現場の管理という仕事は、常に「予期せぬ事態」との戦いです。役所からの指摘、スケジュールの変更、情報の行き違い……。

そんな中、ふとした会話から「健康診断」と「個人情報」の話題になりました。

業界では、資格証のコピーや健康診断の結果が、驚くほど多くの人の目に触れる状態で管理されていることがあります。「適切に管理します」という言葉の裏で、実態が伴っていない矛盾。そして、もう一つ。健康診断に向けて「その時だけ」お酒を控えたり、食事制限をしたりして、良い数値を叩き出そうとする心理。

現場で泥臭く調整を続け、夜に家で子供たちと「鬼のパンツ」を大合唱しながら、私はふと考えました。「健康診断の結果を取り繕うことと、ガタガタの管理体制を『大丈夫です』と言い張ることは、本質的に同じではないか?」

私たちは、実態よりも「見え方」を優先してしまう誘惑に、常にさらされているのです。

無理なく「等身大」で生きるための3つの処方箋


この極寒の一日から得た、日常を楽にするための「小さな知恵」は、『ありのままの平均値』を受け入れる勇気を持つことです。

  1. 「ピーク」ではなく「ベース」を愛でる 健康診断のために前日だけ頑張るのをやめてみませんか。最高に自制して良い結果が出たなら、毎日そうしておかなければ意味がありません。診断は「合格・不合格」のテストではなく、今の自分の立ち位置を知るための「測量」に過ぎないのです。
  2. 「信頼のインフラ」は小さなメモから 現場での大きなトラブルを防ぐのは、華麗な交渉術ではなく「明日の持ち物のリマインド」のような小さな事務作業の積み重ねです。こうした「小さな約束」を自分や家族と確実に守ることが、巡り巡って一番の信頼構築に繋がります。
  3. 矛盾に声を上げる「健全な違和感」を育てる 「業界の当たり前」に疑問を持つことは、自分を守ることに直結します。周囲が流されていても、「これはおかしいのではないか?」と感じる自分の感覚を、寒空の下の灯火のように大切に持っておきましょう。

明日の風に身を委ねる準備


見栄を張らず、取り繕わず。 舗装工事で地面を平らにするように、自分の心も「等身大の自分」で平らにならしていく。そうすることで、どんなに冷たい風が吹いても、足元だけは揺らがずにいられるはずです。

今日もお疲れ様でした。温かい飲み物で、自分を労わってあげてくださいね。

さて、明日は少し天候が不安定な予報が出ています。予定していた作業が進むのか、あるいは「お休み」というギフトになるのか……。自然の流れに身を任せる準備を整えながら、筆を置くことにします。