【温度設定の法則】自分の「こだわり」をあえて捨てる。仕事のミスを劇的に減らす大人のシステム化思考
昨日の「信頼の投資」の先に待っていた、最高のリターンと新たな罠
昨日は、目先の赤字を未来の資産に変える「損を徳に変えるボランティア」として、小学校のグラウンド整備を驚くほどの値引きで引き受けた舞台裏をお話ししました。自分から差し出した真っ直ぐな善意は、巡り巡って自分の元へと返ってくる。そんな心地よい循環の兆しを感じていただけたでしょうか。
しかし、自分の行動が周囲に認められ、前向きなエネルギーが満ちている時ほど、私たちはある「落とし穴」にハマりそうになります。 「自分のこだわりや『職人気質』が邪魔をして、かえって業務が複雑になり、ミスが増えてしまう」 「熱意はあるのに、仕組み(オペレーション)が追いつかずに現場で空回りしてしまう……」
今日は、ほぼボランティアで手がけたグラウンド整備がもたらした「嬉しいお礼」と、新プロジェクトのホットドッグ調理法を巡る『七輪 vs 電気』の冷徹な決断。この二つのエピソードを一本の強力な軸で繋ぎながら、自分の感情やこだわりをあえて手放し、人生の「ミス」をゼロにするためのシステム化思考のコツを共有します。
炭火のロマンを捨てる勇気と、オーバーヒートした夜
今朝、次女を学校へ送っていくと、担任の先生がわざわざ私のもとへ駆け寄ってきてくれました。
「昨日はグラウンドを綺麗に整備していただき、本当にありがとうございました! 子どもたちが大喜びで走り回っています」
昨日、会社の重機を動かして実費だけで仕上げたグラウンド整備。その信頼貯金が、さっそく「感謝」という最高の利息を生み出してくれたのです。自分の行動が誰かの笑顔に直結する嬉しさに、胸がじんわりと温かくなりました。
しかし、そんな幸福感に浸りつつも、私の脳内は週末に控えたキッチンカーでの「ホットドッグ出店計画」に向けてフル回転していました。 メニューは決まった。では、ウインナーはどう調理するか? 「やっぱり、お祭りの現場なら七輪を出して、炭火で豪快に焼いた方がジューシーで美味いよな。これぞ男のこだわり!」 そんな職人気質なロマンが頭をもたげます。しかし、イベントの現場をシビアにシミュレーションした瞬間、私の起業家としての脳が、そのロマンに冷徹なブレーキをかけました。
炭火は火加減が難しく、焦げや焼きムラという「味のブレ(ミス)」に直結する。注文がどっと押し寄せた時、煙に巻かれながらパニックになるのは目に見えている。
「よし、七輪のロマンは捨てよう。誰がやっても同じクオリティを維持できる、温度設定が可能な電気式の機材でいこう」
自分の「こだわり」をあえて引き算し、「仕組みの安定」を選択した瞬間、イベント成功へのロードマップがカチッと音を立てて固まりました。
この感情を挟まない「システム化思考」は、その後のプライベートの買い物でも発揮されました。新調するモニターを選ぶ際、最初は驚くほどの高機能がついた高級モデルに目を奪われました。しかし、「本当にここまでの機能が必要か?」と自問自答し、無駄な贅沢を削ぎ落とした、納得のいく価格の堅実な国産ブランドのモニターをチョイス。予算を賢く浮かせることに成功したのです。
自分の感情やこだわりを、あえて「一定の温度設定(システム)」に委ねる。 午後に役所の委員会へ提出する「地域経済を守るための市内業者の重要性」についての意見書を、ロジカルに、かつ情熱的に練り上げながら、私は確信していました。 熱意を伝える時こそ、独りよがりの感情論ではなく、誰が聞いても納得する「強固な仕組み」を提示するべきなのだ、と。
「職人の勘」に頼らず、常に100点満点の成果を出す3つの仕組み化
仕事の効率が上がらずに悩んでいる時や、自分のこだわりが空回りしていると感じた時に試してほしい大人の知恵です。
- 「ロマン(炭火)」を捨て、「再現性(電気の温度設定)」を取る 新しいことに挑戦する時ほど、自分のこだわりを詰め込みたくなります。しかし、本当に大切なのは「誰がやっても、いつでも同じ成果が出せること」です。自分の感覚に頼る部分をあえて削ぎ落とし、自動化できる仕組みに変えることで、仕事のミスは劇的に減らすことができます。
- 「見栄(最高級)」を引き算し、「実利(コスパ)」で選ぶ 「高いものを選べば間違いない」という思考は、段取り不足の裏返しです。モニター選びのように、自分が必要とする機能を冷徹に見極め、「これで十分、これが最適」と言える基準を持つこと。その引き算の決断が、あなたの手元に本当に必要な原資(余裕)を残してくれます。
- 情熱を語る時ほど、バックボーンに「ロジック」を敷く 委員会への意見書で「地元のインフラを守るパートナーとしての役割」を訴えたように、自分の価値を主張する時こそ、感情論ではなく地域経済や災害対応といった「仕組みとしての重要性」を論理的に語りましょう。強いロジックという土台があって初めて、あなたの情熱は相手の心を動かす説得力へと昇華します。
明日は、工事の最終局面と「ライン引き」を待つ朝
「パパ、今日グラウンドで思い切り走ったら、風になったみたいだった!」 夜、元気に帰ってきた子どもたちの笑顔。しかし、ここ数日の急な暑さのせいか、長女の体が少し熱を持っています。「ちょっと頑張りすぎてオーバーヒートしちゃったかな」。今夜は冷たいタオルで頭を冷やし、ビジネス脳は完全にOFFにして、父親としての看病に専念するつもりです。
さて、明日は本業の鋪装工事がいよいよ最終局面を迎え、来週早々のライン引きに向けた業者との最終調整が待っています。不確定な要素は先回りしてすべてクリアにし、週末のホットドッグの試作に向けて、頭をニュートラルに整えるとしましょう。
皆さんの明日が、自分のこだわりという迷路に迷い込むことなく、シンプルで確実な「仕組み」を味方につけて、サクッと最高の成果を出せる一日になりますように。
それでは、また明日!
