昨日は、愛娘の7歳の誕生日に贈った「おもちゃ引換券」という、モノより「約束」を大切にする子育ての知恵をお話ししました。子供の純粋な笑顔に包まれた、最高にハッピーな一日でしたね。

しかし、一晩明ければ世界は一変します。 「遠く離れた国の争いのせいで、仕事の材料が入らなくなる」 「地元の馴染みの店が大手に買収され、慣れ親しんだ文化が消えていく」

自分ではどうしようもない「大きな力」に振り回され、将来への不安で心がパンパンになっていませんか? 今日は、地政学的な供給危機という嵐の中で、あえて手作りのカレーを煮込み、自分の名前を唱えることで平穏を取り戻した私のライフログから、自分軸を失わないためのヒントをお届けします。


「ホルムズ海峡」と、晩ごはんのカレーの間で

今朝の私の脳内は、まるで戦場でした。 鳴り止まない電話。相手は一様に、悲痛な声を上げます。 「来月から材料の価格が、目も当てられないほど跳ね上がるぞ」 「そもそも、物が入ってくるかどうかも分からない」

遠い海の向こうの情勢が、巡り巡って私の現場の、たった一枚の見積もりを根底から覆していく。アスファルトは石油の「残りカス」から作られるため、国の備蓄対象外……。そんな不条理な構造を突きつけられ、やり場のない怒りが「トランプが悪いんだ」なんて極端な言葉となって漏れ出しました。

さらに追い打ちをかけるように、地元の愛すべきスーパーが大手資本に買収されたというニュース。これまで普通に手に入っていた「地元の魚のあら」のような、小さな文化が効率の名の下に消えていく寂しさ。

「……自分の名前を呼んでみるか」

私は今日、無意識のうちに自分のフルネームを何度も口にしていました。思考がパニックになりそうな時、自分の名前を呼ぶことで、遠く離れた世界情勢から、今ここにある「自分」という地点に無理やり意識を引き戻していたのです。

長い戦いを終えて帰宅した私を迎えたのは、「お帰り、待ってたよ」という子供たちの声でした。 キッチンに立ち、野菜を刻んでカレーを煮込む。スパイスの香りが部屋に広がる頃には、海峡の封鎖も価格高騰も、一時的に私の世界から切り離されていきました。

「お父さんのカレー、最高!」

ガツガツと食べる子供たちの横顔。世界は荒れているけれど、この食卓の平和だけは、私が守り抜く。そう決めたとき、今日一日のトゲトゲした疲れが、カレーの湯気と一緒に溶けていくのを感じました。


「大きな不安」に飲み込まれそうな心を救う3つの処方箋

自分ではコントロールできないニュースに心を削られたとき、明日から試してほしい「知恵」です。

  1. 「セルフ・ネーム・アンカー」で現在地に戻る 不安で思考がループし始めたら、あえて自分のフルネームを声に出して呼んでみてください。これは、宇宙まで飛んでいきそうな意識を「今、ここ」の肉体に繋ぎ止める強力なアンカー(錨)になります。「世界は揺れているが、自分はここにいる」。その自覚が、冷静な判断力を取り戻させます。
  2. 「マクロの絶望」より「ミクロの愛」に全振りする 戦争や経済危機を個人が止めることはできません。でも、目の前の家族にカレーを作ることはできます。自分の「手が届く範囲(コントロール可能なこと)」にエネルギーを100%集中させること。この**「小さな勝利」の積み重ね**が、結果的に折れない心を作ります。
  3. 「残りカス」に宿る価値を再定義する 今日、アスファルトが石油の「残りカス」ゆえに備蓄されないという厳しさを知りました。しかし、キッチンカーでも仕事でも、他人が「カス」だと思って捨てている部分(端材や、ニッチな要望)にこそ、独自の価値が眠っていることがあります。「足りない」を「自分だけの武器」に言い換える遊び心を持ち続けましょう。

明日は、地元の「声」を聴きに行く朝

「世界がどうなっても、カレーは美味しい」。 そんな強がりが、時にリーダーには必要です。

さて、明日は地元の自治会総会。 大きな経済の話から一転して、今度は「道の一枚の舗装」をどうするかという、超ローカルな現場の声を聴きに行きます。世界の嵐を見据えつつ、足元の砂利一粒を大切にする。そんなバランス感覚で歩いていこうと思います。

皆さんの明日が、遠くの嵐に怯えることなく、目の前の「美味しい時間」を心から味わえる一日になりますように。

それでは、また明日!