【組織の温度差に負けない】「自分だけが空回り?」と感じるリーダーへ。当日のパフォーマンスを最大化する「余白」の作り方
昨日は、パニックにならないために自分の「負けパターン」を分析し、冷静に戦況を見極める大切さをお話ししました。自分自身をコントロールする術を知れば、半分は勝ったようなものです。
しかし、もう半分の難問が残っています。それは「周囲との温度差」です。
自分は完璧に準備しているのに、組織やチームが直前まで動かない。一人で焦り、本番前に疲れ果ててしまう……。
「どうして自分だけがこんなに必死なんだろう?」
「もっと効率的に、最高のパフォーマンスを出せる方法はないのか」
今日は、離島での過酷な現場指揮と、温度差のある楽団運営という二つの顔を通して、心身のエネルギーを賢く温存し、本番で「最大出力」を出すための知恵を共有します。
「知らない方が幸せ」という本音と、おにぎりの温もり
今日という日は、海を渡る緊張感から始まりました。
船を使って資材を運ぶ離島の現場。潮の満ち引きや船の時刻、複雑な事務作業……一つでも歯車が狂えば、その日の計画はすべて白紙になります。そんな「一瞬の判断」が続く現場で指揮を執っていると、ふと哲学的な言葉が漏れます。
「やっぱり世の中は、知らない方が幸せなんじゃないか」
裏側の苦労を知れば知るほど、肩の荷は重くなる。特に、趣味で関わっている楽団の運営ではそのジレンマが顕著です。私は早期から準備を整えるタイプ。でも、組織というものは不思議なもので、本番直前にならないと火がつかないメンバーも多いのです。
「前々から言っていたのに……」
温度差にテンションが下がりそうになる私を救ってくれたのは、やはり家族の存在でした。
現場から戻り、泥臭い仕事の顔を脱ぎ捨てて食卓へ向かうと、娘が一生懸命に握った不揃いなおにぎりが待っていました。
「私が握った『大結び』のお味は?」
そんな茶目っ気たっぷりの問いかけや、学校のお別れ会で「寂しくなっちゃった」と涙を浮かべる子供の素直な感受性。
「パパは怒らないから家族なんだよ」という、子供ならではの不思議な境界線の話を聞いているうちに、私の「脳内のぎゅうぎゅう」は少しずつ、穏やかな余白に変わっていきました。
「空回り」を防ぎ、最高のステージを作る3つの戦略
周囲との温度差に疲れ、本番前に燃え尽きないための考え方です。
「ゲネプロは11時半まで」の法則(強制的な余白)
本番直前は不安から予定を詰め込みがちですが、あえて「長い休憩」をデザインしてください。今日、私が楽団に提案しようと考えた「午前中にリハーサルを終え、本番までしっかり休む」という案。これは根性論ではなく、心身の疲労をリセットし、本番の集中力を最大化するための「科学的な戦略」です。
「知らない幸せ」を部下や仲間に提供する
リーダーが裏側の苦労をすべて共有する必要はありません。あえて情報の蛇口を絞り、メンバーには「目の前の楽しさや役割」だけに集中してもらう。あなたが「知らない幸せ」を背負うことで、チーム全体のパフォーマンスが安定することもあります。
「五感のスイッチ」で役割を物理的に分ける
仕事のストレスが消えないときは、今日のおにぎりのように「手を使う作業」を家族や友人と一緒に行いましょう。味覚、触覚に集中する時間は、論理思考(仕事脳)を休ませる最強のスイッチになります。「美味しいね」と言い合う瞬間、あなたのリーダーとしての重圧は、ただの「パパ」や「友人」という軽やかな顔に上書きされます。
明日は、離島の最終決戦と「小さな集金」の日
離島の現場は、いよいよ明日が山場。18トンの資材を無事に運び込み、月曜日へのパスを出さなければなりません。そしてプライベートでは、保育園の「数百円の集金」という、これまた大切なミッションが待っています。
数千万円規模の仕事も、数百円の集金も、娘が握ったおにぎりも。すべてを等身大の自分として受け止めて、明日も軽やかに歩いていこうと思います。
皆さんの明日が、自分だけの「心地よい余白」を見つけられる一日になりますように。
それでは、また明日!
