「絶好調の自分」はあてにするな!? 泥まみれの現場で見つけた、折れない心のリカバリー術。
皆さんは、一日のうちに自分の「モード」を何度切り替えていますか?
私の朝は、茹で卵の殻を剥く娘の横で「つるん!」と剥けた喜びを全力で分かち合うところから始まります。そこから泥とアスファルトの匂いがする建設現場へ向かい、夜には音楽仲間と芸術的なパフォーマンスについて熱く語り合う。
「何足のわらじを履き替えているんだ?」と自分でもツッコミたくなりますが、実はどの役割にも共通する「人生の極意」みたいなものがあることに気づきました。
今日は、そんなマルチタスクな一日の中で見つけた、折れない心の作り方についてお届けします。
「つるん!」と「黄色」から始まる、創造的な朝
朝のキッチンは、一つのドラマ会場です。 今朝のハイライトは、娘が茹で卵の殻を見事に剥き上げた瞬間でした。
「パパ見て、つるんといった!」
その誇らしげな顔。大人になれば当たり前のことでも、子供にとっては大発見。こういう「小さな成功」を一緒に喜べる瞬間が、私の乾いた仕事脳に潤いを与えてくれます。
登園準備中には、即興の連想ゲームが始まります。 「黄色と言ったら?」「ランドセル!」 「ランドセルと言ったら?」「物が入る!」 「物が入ると言ったら?」「カバン!」
一見、ただの遊びですが、これって「次の展開を瞬時に予測する」という、仕事の段取りにも通じる高度なトレーニングなんじゃないか……なんて、親バカな解釈をしながら現場へと向かいました。
本番で「下ぶれた」ときに、何ができるか
日中は、県内のメイン通り近くでの舗装工事の見積もりや、複雑な雇用証明の書類対応など、現実的なタスクが山積み。現場では常に「最悪の事態」を想定して動くのが鉄則です。
そんな中、夜に音楽仲間の友人と話す機会がありました。 彼は本番の演奏が思うようにいかず、ひどく落ち込んでいたのです。私は思わず、現場監督としての経験も踏まえた「持論」を熱く語ってしまいました。
「練習で10回中8回成功するのは、誰だってできる。大事なのは、残りの2回(失敗したとき)にどう振る舞うかだよ。」
絶好調の自分を基準にして本番に挑むのは、厳しい言い方をすれば「奢り(おごり)」かもしれません。 本当に強いのは、ミスをした瞬間に「1音抜かして呼吸を整える」といった、冷静なリカバリーができる人。 「最低の状態の自分」をいかに底上げし、そこからどう立て直すか。これは音楽も、工事現場のトラブル対応も、そして子育ても、全く同じなんですよね。
加湿器を「キャンセル」してでも守りたいもの
夜、帰宅すると娘との「交渉」が待っていました。 寝室の加湿器を準備しようとした私に、娘が放った一言。
「パパ、今日は加湿器なしです。もうすぐ9時になっちゃうから。9時に寝るのが一番大事なの。」
……参りました。 準備の手間を省いてでも、自分の決めた「睡眠時間」を死守する。そのストイックな決断力、パパも見習いたいです。
でも、そんなしっかり者の彼女にも、小さな不安の種がありました。 習い事の先生が体調を崩し、次の発表会に一人で出なければいけないかもしれない……。 「一人では嫌だ」と不安がる背中。
日中は「リカバリーが大事だ!」なんて格好いいアドバイスを飛ばしていた私ですが、娘の不安を前にすると、答えは一つではありません。 「大丈夫、どうなってもパパがそばにいるよ」と伝えること。これも、一つのリカバリーの形なのかなと感じた夜でした。
結び:明日の自分を信じすぎない、という知恵
一日の終わり、来週月曜日の朝に担当する「交通整理の当番(立番)」をカレンダーに登録しました。 忘れる前提で、仕組みを作る。 「できない自分」を責めるのではなく、「できないかもしれない自分」を助けるための段取りを組む。
人生、いつも「つるん!」と卵の殻が剥けるわけではありません。 でも、ボロボロになった殻をどう整え、次の一歩を踏み出すか。そのプロセスこそが、私たちの「真の実力」になるのだと思います。
さて、明日は今日よりも少しだけ、リカバリーのうまい自分になれていますように。
それでは、おやすみなさい。
