昨日の「優しいリーダー」の続きと、今日直面した「正論の壁」

昨日は、「自分が動けばなんとかなる」と考えてしまう優しいリーダーが、実はチームの自主性を奪ってしまう……という、耳の痛い「組織の真理」についてお話ししました。仕組みで解決する冷徹さこそが、実は真の優しさであるということでしたね。

しかし、いざ仕組みを変えようと動き出すと、今度は別の悩みが襲ってきます。 「正論を言えば言うほど、周りと温度差ができて孤独を感じる」 「自分が矢面に立たないと、物事が一歩も前に進まない……」

今日は、楽団の予算問題を巡る孤独な改革と、誰も見たことがない「重機×音楽×キッチンカー」の異業種シナジー。この二つから、組織の中で「触媒」として生き、自分だけの価値を創造する知恵を共有します。


「俺が書くとピリつく」会議と、重機の隣で聴く音楽

今日という日は、私のスマホの通知が鳴り止まない一日でした。 所属する楽団の運営会議。予算の使い道、会場の選定、練習のあり方……。 「今のやり方は、目的と手段が逆転していないか?」 「予算がないまま支出を決めるのは、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものだ」

私が正論を投げかけるたび、グループラインは一瞬で静まり、ピリついた空気が流れます。 「どこを開いても俺の名前ばかりが出てくるな……」 変化を望まない人たちの中で、たった一人で「変革者」を演じることの疲れ。 「やる気のない人にトレーナーをつけるのは、宝くじが当たるのを待つのと同じだ。そんなところに金を使いたくない」 ついそんな厳しい言葉も漏れてしまいました。

そんなトゲトゲした心を抱えたまま、私は自分のビジネスである「キッチンカー」の未来に思いを馳せていました。

「キッチンカーと、重機(ユンボ)と、音楽。これを一つのフェスにしたら面白いんじゃないか?」

一見、全く混じり合わない異質な世界。でも、公園のステージで音楽が流れ、その隣で子供たちがユンボの操作体験を楽しみ、温かい食事を頬張る。 「混じらないところにこそ、お金の匂いがする」 ビジネスの世界では、この「違和感」こそが価値になります。組織運営の正論で心をすり減らしていた私が、一瞬で「ワクワクする事業家」の顔に戻った瞬間でした。

夜、子供たちの他愛もないお喋りを聞きながら、私は自分に問いかけました。 「正論をぶつけて戦うのもいいけれど、もっとしなやかに、人を動かす方法はないだろうか?」


「一人改革者」を卒業し、周囲を味方に変える3つの処方箋

正論で周囲と壁ができてしまったり、自分の多面的な才能をどう活かすか悩んでいる時に試してほしい考え方です。

  1. 「正解」を言うのをやめて、「問い」に変える(触媒になる) 「こうすべきだ!」という結論を提示すると、周囲は「受け身」か「反発」のどちらかになります。あえて自分は一歩引き、「〇〇さんは、この組織をどうしたいですか?」と相手のビジョンを問う。相手の口から解決策を引き出す「触媒」に徹することで、組織の当事者意識を育てることができます。
  2. 「やる気」に投資せず、「環境」に投資する 「やる気のない人に宝くじ(外部刺激)を買ってあげる」必要はありません。大切なのは、「本気でやりたい人」が損をしない環境、つまり「仕組み」を整えることです。個人の資質を責めるのではなく、システムの不備を直すことにエネルギーを集中しましょう。
  3. 「不協和音」こそが最強のビジネスチャンス 今日の「重機×音楽×食」のアイデアのように、自分の持っている「一見バラバラな役割」を掛け合わせてみてください。「専門家」はたくさんいても、「掛け算ができる人」はごく少数です。 混じらない要素を組み合わせることで、競合がいないブルーオーシャン(異業種シナジー)が生まれます。

明日は、トラブルに「即断即決」で立ち向かう朝

「意見を言えば反対もされる。でも、それを恐れない覚悟があるやつが言うべきなんだ」 今朝、私が口にしたこの言葉。少し肩に力が入りすぎていたかもしれません。

さて、明日は現場で重機のオイル漏れなどのトラブルにも対応しなければなりませんが、そんな時こそ、ビデオ通話を駆使した「最速の解決」で、自分の時間を取り戻そうと思います。 そして、空いた時間で、あの「重機×音楽フェス」の企画を、もっと具体的に練ってみようかな。

皆さんの明日が、誰かの間違いを正すことよりも、自分だけの「新しい掛け算」を面白がれる、自由な一日になりますように。

それでは、また明日!