皆さんは、一日のうちに自分の「ライフゲージ」が目に見えて減っていく音を聞いたことがありますか?

私の仕事は、アスファルトの匂いに包まれる現場から、夢が詰まったキッチンカーのプロデュースまで多岐にわたります。今日は、そんな「何足ものわらじ」を履き替える中で、ヘトヘトになりつつも「やっぱり人間っていいな」と再確認した、エネルギッシュな一日の記録です。

「朝7時の電話」と、消えた測量メモ
朝一番、私は仕事の相棒と共に、とある土地の現場調査に向かいました。 そこは、なかなか一筋縄ではいかない複雑な地形。擁壁(ようへき)工事の見積もりを出すために、高さを測り、長さを出し、スロープの寸法を……と、泥にまみれながら測量に没頭しました。

しかし、今回の真の難所は地形ではありませんでした。 ご依頼主の「クライアントMさん」。非常に熱心な方で、なんと朝の7時から私の携帯が鳴り響きます。現場調査が終わるや否や、鳴り止まない電話。受話器の向こうから溢れ出す圧倒的な熱量に、私の心の声がポロリと漏れました。

「……あかん、あの話ずっと聞きよったら、俺のライフゲージがゼロになるわ。」

元々公共の仕事に携わっていたというMさん、退職後のパワーがすべてこのプロジェクトに注がれているようです。その熱意は素晴らしいのですが、私のHPは急降下。おまけに、必死に書いた測量メモを現場で紛失するという「あるある」な失態まで演じる始末。 (幸い、スマホで写真を撮っていた自分を心から褒めてあげたいです!)

キッチンカーが運ぶ「社会復帰」の切符
午後は一転して、クリエイティブな「夢の会議」。 今週末の土曜日、近所の河川敷付近にキッチンカーを出店するための計画を練りました。

メニューは、完売御礼のホットドッグに、カリカリのポテト、そして「日本ではなかなかお目にかかれない南国のジュース」……。さらに、SNSを活用した「ウォーリーを探せ」的な神出鬼没の出店スタイルなど、ワクワクするアイデアが止まりません。

でも、この事業には私の遊び心だけではない、「大切な意味」が込められています。 手伝ってくれるのは、16歳の女の子。彼女は家庭環境や周囲との摩擦で深く傷つき、一度は社会から距離を置いていた子です。 「2月のイベントに出る」ことを目標に、今、彼女はこの仕事を通じて外の世界と繋がろうとしています。

彼女のペースで、少しずつ。 「パパが売るより、可愛い子が売ったほうが売れるやろ!」なんて冗談を言いながらも、私の本音は、このキッチンカーが彼女にとっての「居場所」になればいいな、ということ。ホットドッグを焼く煙の向こう側に、誰かの新しい一歩がある。そう思うと、減っていたライフゲージがじわじわと回復してくるのを感じました。

AIは「泥臭い人間」の代わりになれるか?
ふと、仲間とこんな話をしました。 「これからAIがどんどんホワイトカラーの仕事を奪っていくよね」と。 会計士や薬剤師、人事の評価制度……数字やルールで動くものは、AIの得意分野。

じゃあ、最後に残るのは何か? それはきっと、泥にまみれて測量する仕事や、誰かの心をケアしながらホットドッグを焼くような、「人との繋がり」が不可欠な仕事だと思うのです。 便利になればなるほど、不器用で、熱苦しくて、でも温かい「人間臭さ」に価値が出る。 朝から私に電話をかけまくるMさんの熱量だって、AIには逆立ちしても真似できない「人間の輝き」なのかもしれません(少し静かにはしてほしいですが!)。

結び:5分間のプランクと、最高の癒やし
夜、帰宅すると子供たちが待っていました。 「パパ、一緒にやろう!」と誘われ、動画を見ながら5分間のプランク(体幹トレーニング)に挑戦。 ぷるぷる震える腕を笑い飛ばしながら過ごす、賑やかな時間。

夕食後、下の娘が私の顔を覗き込んで聞いてきました。 「パパ、私のこと大好き?」

……ズルいですよね。その質問。 「うん、パパも大好きだよ」と答えるとき、今日一日の疲れも、Mさんからの長電話の記憶も、すべてが浄化されていくようでした。

ライフゲージは削られるけれど、また誰かの言葉で満たされていく。 そんな凸凹な毎日を、明日もまた楽しんでいこうと思います。

それでは、皆さんも素敵な夢を。